差がつく!モテ産地 折原園芸
今回は「風車とローズマリーの里・丸山」千葉県南房総で花生産を営む折原園芸さんのハーブにフォーカス。バイヤーが一目置く理由とは?
日本の花を中国にPRするため、假屋崎省吾氏による「いけばなイベント」が上海で行われました。その様子をレポートいたします。
contents
◆差がつく!モテ産地 折原園芸(千葉県)
|質の良いものを安定供給
|フレネットHIBIYAバイヤーもおすすめ
|高品質のヒミツは露地栽培
|知らなかった!ミントのかたち
|折原園芸さん厳選 7種のミント
|香りにこだわるハーブゼラニウム
|ゼラニウム品種
|その他おすすめハーブ
|求められるつくり手でいること
◆日本の花を世界へ〜假屋崎氏のいけばなイベント@上海
|華麗な作品たち
|花の調達はフレネットHIBIYAが担いました
差がつく!モテ産地
折原園芸(千葉県)
千葉県南房総市。パワフルな個撰産地としても有名なこの地で、花き業界を盛り上げる立役者として走り続ける折原利明社長率いる、折原園芸さんを取材しました。
現在ホワイトレース、ひまわり、ハーブを3本柱に施設ハウス6,200坪、露地約1ヘクタールもの広大な土地を効率的に活用し年間350万本以上出荷されています。
ハーブの導入は2002年からスタート。最初は80種以上のものから切り花にあったものを選抜していきました。当時はELFバケットの流通も始まり、水下がりが課題であったミントもバケツで出荷することで品質維持が可能に。そして雑誌『花時間』でも掲載されるようになり、徐々に引き合いが強くなっていったそう。
現在はゼラニウム、ミントを合わせ約20種を栽培されています。
折原利明社長(後列右)と若手スタッフ
質の良いものを安定供給
現在、ハーブチームを引っ張るのはハーブ一筋山本一隆さん。
「お客様の需要にいかに応えられるか、1年を通して安定して出荷することにやりがいを感じる」
とハーブ栽培の想いを話してくれました。
「手をかけたら、それだけ反応が返ってくることが仕事の醍醐味!質を高めるためにはひと手間を大切に、より自然に近い状態で管理することを大切にしています」
入社9年目。ハーブ一筋、山本一隆さん
フレネットHIBIYAバイヤーもおすすめ
折原園芸さんのハーブは茎がしっかりしていて長さもちょうど良く、しかも長持ち。 取扱い品種も多いため人気があります。 あるデザイナーさんも、ミントといえば折原園芸!とご指名買いするほどです。
バイヤー中野もイチオシ
高品質のヒミツは露地栽培
周年出荷にも関わらず、ミントは露地栽培にこだわっています。露地栽培をすることで茎が固くなるし、太陽光を十分浴びたミントは発色もいいパリッと元気のいいミントができるそう。
天候に左右されるため、年間を通して管理は大変ですが、良いものを作ることにこだわりたいとORIHARAブランドの強さを語ってくれました。
露地栽培のミント畑
地表ぎりぎりに這う根から何本も芽が出ます。
家庭園芸では地植えはNGミント。その繁殖力の強さといったらあっという間に他の植物を押しのけミント一色にになってしまします。
知らなかった!ミントのかたち
シソ科のミントはステム(茎)の断面が四角いことはご存知でしたか?また、葉は茎に対して向かい合わせに並んでいるので、真上から見ると十字に重なっているように並んでいます。
茎が四角い!
折原園芸さん厳選 7種のミント
スペアミント
アップルミント
パイナップルミント(出荷量少)
ロココミント(出荷量少)
グレープフルーツミント
シトラスグリーンミント(出荷量少)
ブラックペパーミント(出荷量少)
香りにこだわるハーブゼラニウム
折原園芸さんはゼラニウムの中でも、葉に芳香を持つ「センテッドゼラニウム」を生産しています。 こちらはハウス栽培が適しているとのこと。
腰丈まで伸びるハーブゼラニウム
ゼラニウム品種
夏は斑が出にくくなります
ローズゼラニウム
スイートミモザ
クローバーリーフゼラニウム
グリーンフレーク
スノーフレーク
チョコワッフル
マーブルチョコ
雪嶺(出荷量少)
その他おすすめハーブ
アフリカンバジル
ラムズイヤー
ローズマリー
求められるつくり手でいること
花の消費の減少が心配される今、ミントの栽培をはじめた当初より約3倍の規模にまで急成長させた折原園芸さん。SNSなどで自ら情報を発信し、生産者さんの横のつながりを大切にするだけでなく、消費者や生花店さんと常に親交をもち、これから何ができるか?何が求められているか?を考え努力し続けておられます。
この姿勢は、若いスタッフの方達にも引き継がれ、技術を高めるだけではなく、なにをすべきかをやりがいを持って楽しく作業していることがわかります。
いつも求められるつくり手でいることが折原社長が目指す生産者の形です。
日本の花を世界へ
假屋崎氏のいけばなイベント@上海
2016年5月9日・10日に中国上海市にある、在上海日本国総領事館公邸・上海日本文化センターホールにて、華道家・假屋崎省吾氏によるいけばなのイベントが行われました。 使用された花は、メイドインジャパンの高品質の切り花。
華麗な作品たち
いけばな展示のほかに、花を取り入れた日々の暮らしをテーマとしたデモンストレーションも行われ、日本の花文化の魅力、そして品質の高い日本産花きの需要拡大に向けたPR活動の場となりました。
歴史的建造物が花でいっぱいに
花の調達はフレネットHIBIYAが担いました。
弊社スタッフの手により丁寧に梱包され中国へ輸送した日本産切花は約1460本。花材の選定・中国への輸出と、現地での日本産花きのPRをスタッフ一丸となって行いました。
道具ずらり
入念に花材選定
丁寧に梱包
いざ上海へ
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■差がつく!モテ産地
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