イクメン(育種×メンズ)と和ばら
今回は育種の熱い思いをかけるメンズを特集します!滋賀県で“和ばら”をコンセプトに!その美しさを生む秘訣をお伺いいたしました。
さらに愛妻の日に日比谷公園で行われたイベントと南原農園さんとのコラボしたプリザーブドフラワーのブーケをご紹介します!
contents
◆イクメン(育種×メンズ)に会いに行こう!ROSE FARM KEIJI(滋賀県)
|好きであること やり続けること
|和ばらができるまで
|いのちを感じるばらを育てたい
|幸せなばらがうまれる場所
◆作り手の想いをデザインする瞬間
|生産者の想いを伝えるデザイナー
|お気に入りはバイカラーの和バラ
◆Report 愛妻の日 チューリップを手に愛を叫ぶ
◆南原農園×フレネットHIBIYA
イクメン(育種×メンズ)に会いに行こう
ROSE FARM KEIJI(滋賀県)
一度訪れたら忘れられないローズファームケイジのバラ農園。そこにはあたたかさと懐かしさと、なんだかお家に帰ったような気持ちにしてくれる和ばらがあります。そんな「世界で一番幸せになるばら」を作り出すイクメン國枝啓司さんのもとへ訪れました。
國枝啓司さん
好きであること やり続けること
啓司さんにとってはご飯を食べることも忘れてしまうほど引き込まれる育種の世界。この世界への挑戦が始まったのは35年ほど前のこと。当時は海外で育種されたバラを日本で生産することが主流でした。
そんな時に自分で、日本で作ったバラを生産してみたい想いが育種への扉を開いたのです。初めての作出は「パーティー」「シャネル」。このような切花として条件を満たすことのできるバラができるまでに6年〜7年もの時間を費やしています。
そのひたむきな情熱とイングリッシュローズとの出会いから和ばらの原点となる「京(みやこ)」「てまり」が生まれたのです。
京(みやこ)…「舞妓さんの髪飾りに合うばら」をイメージして作出。スタンダード カップ咲き
てまり…はんなりと優しくてまりのような和風な花姿。スプレーで平咲きですが、夏場はまんまるに。
和ばらができるまで
作りたいばらのイメージができると、そのイメージに近い品種の雄しべと雌しべを交配します。受粉が成功するのは3割ぐらい。
タネをとって撒きます。発芽する確率は1割弱。
最初に咲く花はたった1〜2cmほど。
花が咲いた後はさらに樹を成長させ、特性を見定めます。ここまでの過程で約2年かかります。
挿し木して2〜3年かけて増殖していきます。
小さいけれど、力強く根が張っていきます。
交配から4〜5年かけて、やっと新品種が誕生します。ここまでたどり着くには5000粒以上撒いて1品種できるかできないかの確率。地道にゆっくり見守りながら和ばらが誕生していきます。
いのちを感じるばらを育てたい
ばらのコンセプトは、“調和する、いのちを感じるばら”。
そういった表現をするばらの姿を追い求めた結果が自然に近い栽培方法でした。
そう語るのは息子さんであり、株式会社 Rose Universe 代表の國枝健一さん。
國枝健一さん
森の中のような空気のハウス
バラの育つハウスへ足を踏み入れると、思わず靴を脱いで歩きたくなるようなふかふかな絨毯のような土。「土がふかふかになるということは、それだけ菌(微生物)がすんでいるということなんですよ」。
ローズファームケイジさんの農園では化学肥料は使用せずに落ちたバラの葉も追肥にする。森が自然に循環しているように、その原理にならった栽培方法に取り組んでいます。
森?と見間違うほど
ふかふかな土
たおやかに天に伸びるように強い意志を感じるばら達。和ばらとは、単にその花姿を表すものだけでなく、育種から栽培工程まですべてを含んだ世界を和ばらというのです。
幸せなばらがうまれる場所
家族と過ごす時間のプライオリティが高い國枝家。明るい声が聞こえる作業場はキッズスペースを設けられこどもを見守りながら仕事ができるようになっています。
恥ずかしがり屋の啓司さんの奥さまとパートさんは後ろからそっと。
作業場内のキッズスペース
パートさんも含め、農園で働くひとを家族と呼ぶ啓司さん。一緒にいることが自然で、個々を尊重しながら調和する、そんな雰囲気を感じました。「世界で一番幸せになるばら」は世界で一番の幸せが伝わってくる農家さんから生まれています。
作り手の想いをデザインする瞬間
福田真希さん
使い手であるファンの声を大切にしているローズファームケイジさん。ファンの方を和バラの育つハウスにお招きする農園見学ツアーを開催されています。和バラファンの一人であり、農園ツアーにも参加したことものある(株)日比谷花壇 福田真希さんに和バラの魅力をお伺いしました。
生産者の想いを伝えるデザイナー
福田真希さんは、美大を卒業後、大道具の経験を経てフラワーコーディネーターへ。空間デザインを得意としホテル大型装飾から婚礼、宴会と幅広く活躍中されています。
語れることが多ければ、語らなくてもそれがパワーとなるという世界観から、作り手である生産者の想いを、言葉はもちろん、デザインとして表現しお客さまへ伝えています。
“うん!完璧!”
と、インタビューの際もケイジさんのバラを手を取り話してくれました。
ローズファームケイジさんのバラだけを使った婚礼。
ケイジさんの世界観を感じる見事なデザイン
披露宴が終わったあとはお客さまが自由にお持ち帰りすることがありますが、この時は1本も残らなかったそう
お気に入りはバイカラーの和バラ。
ローズファームケイジさんの和ばらをお任せで仕入れているので、どんな品種がくるのか毎回たのしみされているそうです。
その中でも、福田さんが一番お気に入りは、バイカラーの突然変異の品種。
“世界で一つしかない色あい!”が心をひきつけます!
いつ何本入荷するかはわからないので、切れたときにお任せで入れてもらうそう。
作り手の想いがデザイナーの手を通して、お客さまに届くことは、とても理想的な形!フレネットも作り手の想いをもっとお客様に届けられるよう頑張っていきます。
Report
愛妻の日 チューリップを手に愛を叫ぶ
開催9年目を迎えた日比谷公園の中心で妻に愛を叫ぶ‘ヒビチュー’が今年も開催されました。特設ステージでチューリップの花束を手に持ち、花と共に愛が響きわたりました!
ステージの装飾は(株)日比谷花壇が担当しました!
愛妻の日のシンボルフラワーであり、“永遠の愛”を花言葉にもつチューリップ。
多くのメディアにも紹介され、毎年ご協賛いただいているJA全農にいがた様はじめ、
毎年多くのチューリップ生産者様のご協力をいただきながら、沢山の愛が届けられています!
熱い思いを叫ぶ参加者のみなさま
JA全農にいがた 協賛 チューリップ マッチメーカー
フレネットHIBIYAは、今後も一般消費者へ向けた花普及のPR活動にも努めてまいります!
イベントに関するお問合せ先
(株)フレネットHIBIYA ホールセール部 松本・小星 TEL 03-3456-5587
魅せるプリザ-ブドフラワー
南原農園×フレネットHIBIYA
東京ビックサイトで開催されましたフラワードリーム2016(2月)にご出展された南原農園様よりご依頼いただき、展示ブースを彩るプリザーブドフラワーのブーケをフレネットHIBIYAが制作担当いたしました!
使用花材(すべてプリザーブドフラワー) プルメリア(3種)・ミディ胡蝶蘭・トルコキキョウ・アストランティア・ハートリーフ
使用花材(すべてプリザーブドフラワー)カサブランカ・ミディ胡蝶蘭・トルコキキョウ・ペラ・モンステラJ
東日本大震災復興応援イベント
フラワードリーム2016 in 東京ビッグサイト
南原農園 展示ブース
フレネットHIBYAが少しでも、生産者さんのお手伝いができる事を嬉しく思います! イベント出展や、ブーケ・アレンジの制作などお手伝い致します!まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
制作(ブーケなど)
(株)フレネットHIBIYA 東京営業所 池田 TEL 047-306-5587
資材(プリザーブド)
(株)フレネットHIBIYA 資材営業グループ 下山 TEL 03-3456-5586
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